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車のある生活とない生活、どっちがよいか?


車のない生活からある(所有する)生活に変わったマイファミリー。
『そもそも車は必要なのか?』から考え始めて結局車を購入することにした経緯をまとめました。
生まれて初めて車を購入したので分からないことも沢山ありました。
車選びに失敗しそうになったこと、販売員さんに苦笑されたこと、購入後に事故の傷が見つかったことなど初めての購入前に知っておいた方がいいことも盛り込んでいます。
今後、ライフスタイルの中に車を組み込むかも含めて車購入を検討されている方々の参考になれば嬉しいです。

車は所有?レンタル?都内と地方の生活スタイルの違い

都内で暮らしていた時、公共の交通機関が優れていて電車もバスも頻繁に走っており、他にも私営地下鉄、タクシー、レンタカー、シェアサイクル、シェアスクーターと選択肢が豊富にありました。
東京なので電車は10〜15分おきに走っており、バスは1時間に2〜4本(時間帯による)、発車時間はほぼ正確。タイミングが合わない場合はタクシーもすぐつかまり移動で不便を感じることは滅多にありませんでした。
なので、車を使うシーンというのは遠出のお出かけをする時くらい。
毎月1〜2回くらいの頻度だったため、近場のレンタカーショップに事前予約して当日車を借りに行っていました。レンタカーショップに置いてある車はメーカーが豊富で車種もいろいろ選べました。
トヨタ、ホンダ、日産といった国産車からメルセデス・ベンツ、BMW、VW(フォルクスワーゲン)といった外車が揃っており、借りるクラスによって車種が選べたので乗ったことのない車に乗れるのもレンタカーの楽しいところでした。(余談ですが、ANAマイルをレンタカーチケットに交換していたため現金支払いがほぼかかりませんでした)

このような環境だったためマイファミリーは車を所有するメリットよりも維持管理費のコストが高いというデメリットがあると判断して車は所有していませんでした。(駐車場代が2〜3万円/月、つまり24〜36万円/年かかるので他の費用も含めると車を使いたい時にレンタカーやタクシーを利用した方が安かったのです。)

さて、都内暮らしをしていた私たちですが、家族の事情があり両親・祖父母が住んでいる家の近場に引っ越すことを決めました。
地方移住となるので住まいを探しに行った時、「ここでは車がないとやっていけない」という話を口を揃えて色々な方が言いました。そして、私たちには車を持つことの必要性が出ていることを理解しました。

地方では車がないと生活しづらい3つの理由

車がないとやっていけないと言われる理由は大きく3つありました。

  1. 公共交通機関が豊富にあるわけではない。
    シェアリングエコノミーの概念が広まっていないし、ニーズがあっても利用者数が足りないのでサービスがすぐなくなる。(つまりマイカー率が非常に高いのでたくさん使われない)
  2. 商業施設がひと所に小さくまとまっておらず、だだっ広い土地にホームセンターなどの大型施設が点在している。普段の買い物も徒歩や自転車のみで回れる距離じゃなく時間コストがかかる。
  3. 駅近物件でペット多頭飼いができる賃貸がないため家を買うor建てるか駅から遠い賃貸物件に住むかの2択だった。

特に3つ目はマイファミリーにとって衝撃的でした。引っ越しを決めたのにペットと快適に住める家がなく、エリアをかなり広げても現れなかったのです。家探しについてはここでは脱線してしまうのでまたの機会に書こうと思います。

1つ目に関しては、移住先が地方といっても地方都市ではあり電車はJRと私営が走り、バスもタクシーも走っています。でも、本数は都内に比べると当たり前ですが多くない。(人口密度が全然違います)
行政の財政も潤っていなくはないはずですが、東京が異色なのだと強く認識しました。
そして、当たり前だと思っていたシェアリングエコノミーの交通手段がほぼない状態。「docomo bike share」「LUUP」といったサービスはなく、車は「タイムズカー」と「Anyca」(個人の車の貸し借り)があるくらいでしょうか。新しいサービスの参入障壁は高そうです。
既存のマイカーが主な交通手段だろうということも街を歩いていて分かりました。道路を走るのは軽自動車がとても多く、地方の戸建の車庫は都内のように擦りそうなほど狭いスペースではなく、ゆとりある1〜3台のスペースが確保されているお家が多くあったので、「一家に複数台持つ」と聞いた話は本当のようでした。

2つ目に関しては、東京より地方のメリットでしょう。とにかく土地の使い方が贅沢です。
東京は狭い土地をなんとか工夫して建物を建ててひしめき合っています。縦に縦に建物が伸びています。坪単価も高いです。
でも、地方はそうする必要がありません。広い土地が広がっており坪単価もそこまで高くはなく商業施設としては東京に店を構えるよりも安く経費を抑えることができているのだと思います。
参入している企業も東京とは異なっていました。購入者のニーズが違うのでしょう。
駅周りですら店舗は多くなく、いろいろなエリアに足を運ばないといけない印象を受けました。ネットショップを利用すればある程度解決しそうですが、初めて買う物、現物を見て触って選びたい物に関しては店舗に行きたい人なので移動手段として車がないと難しいだろうと感じました。

つまり、特殊な人口密集都市東京とそれ以外の地域では暮らし方が全然異なるということです。
これだけ読むと今まで地方暮らしをしていないと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。小さい頃は田んぼと山と川のある自然豊かな田舎に住んでいたこともありました。
ただ、その頃は小さかったので暮らしを守る側ではなく家族から守られた暮らしの中で育つ側だったのでこのような見方・考え方になるはずもなく……(汗)。
今回の移住にあたって都内と地方の生活スタイルが全く違うことを思い知らされたのでした。
(正直、ちょっと地方移住を決断したことを後悔した時もありましたが、移住後は良さもたくさん感じています。)

そもそも車を買う必要はあるのか?

最初の疑問の答えですが、車は地方の駅周辺(たくさんの施設が集まっているエリア)以外で暮らすなら必要だと考えます。
車を購入して1年経ちますが、マイカーがなかったらあれやこれやストレスがちりつもに溜まって不便だったと思います。
コロナ禍の緊急対応でもマイカーならすぐに動ける状態だし、とにかく「すぐに行動する」となったときに車以外の選択肢がバイク、自転車だと天気に左右されるし遠くまで行けません。
土地が広い分移動距離が長いので車くらいの移動手段じゃないと地方暮らしは不便です。

そして、車のメリットは玄関を出て車で出発するまでに数分!この快適さも侮れません。
都内のマンション暮らしの時は近場のバイクシェアのポート、バス停、駅、とその場所まで歩いて行く必要がありました。当時は不便に感じていませんでしたが、車庫の車と比較したら断然後者に軍配があがります。
荷物もたくさん積めるしプライベート空間だし気晴らしのドライブもいつでもできる。
自由度の高さを知ってしまった今、車のある生活がありがたいです。

逆に地方で車がないと行動範囲がかなり狭まり、免許返納の時期でもない限りは自ら運転してどこにでも行ける生活が終わってしまうのは寂しく不安になってしまうかもしれません(笑)。

ただ、マイカーは持っている間ずっと維持管理費がかかる。そのお金と時間のコストは当たり前ですが持っていない時より増えます。
でも、それ以上に車がない生活の場合の時間コストは増えるし車に代わる交通手段が限られるため不自由さも増します。

地方でもぎゅっと圧縮されて徒歩と自転車で移動可能な範囲内に必要なものやサービスが揃っているエリアが駅周辺以外にあれば良いのですが、そういう街は多くはないでしょう。

車が必要ならどんな車?

今回購入を決めた車は当初考えていたハッチバックのベンツでもトヨタのミニバンでもなく、日産のコンパクトカーでした。結果的にそれが土地柄に合っていてとても使いやすいです。

これから車を買おうか悩んでいる方は、自分のライフスタイルだけではなく住まいの環境も考え、車を持った時の維持管理費と持たない時(それ以外の交通手段)の交通費を比較して決められると良いと思います。

住まいの環境のこともありマイファミリーは車のある生活になったのですが、買う前にも所有するかリースやサブスクかで悩みました。

次は、『車のある生活じゃないと地方暮らしは不便が多い』ということが分かり、車を持つことを決めてからどんな車を探して選んだか?
初めて車を買うときに失敗したこと、気をつけたこと、選び方についてまとめていきます。