今日、帰国したことを母に伝えるべく電話をしていたら、祖母とも話すことになった。
気乗りしない私だったが、ちょっとだけ話すことにしたら、人生の不思議を体験した。
祖母と母とは、私が小学生〜高校生まで一緒に生活した。
母はずっとサラリーマンでお勤めしていて、休みは土日。
平日は夜19時くらいの帰宅なので、それまではいつも祖母と2人だった。
この時間がけっこうしんどかった。
私に取って、「超ネガティブ」の代名詞である祖母(笑)。
戦中生まれという環境のなかで非常に個性的な魂を持つ人で、世間の人と比べたら自由奔放な性格だが、
「○○すんな。」「お前はこうしろ。」「できもしねぇくせに。」とことごとく人のモチベーションを下げるのが得意だった。
ところが、祖母が…あの祖母が…人生に対してポジティブになって、他人を応援してる!!!?
電話で話していたら、私たち夫婦は大金持ちになる、と言ってきた。
そして、いつのまにやら、めちゃくちゃけなしていた母のフラワーアレンジメントに対し、起業を応援する第一人者になっていた。
どんだけの変化、これ???
何があったの?
答えは一つ。
母が毎日、祖母に働きかけたからだ。
「ババやんは言ったことがその通りになるから、ネガティブなことは口にしちゃいけない。いいことだけ言うのよ。」
「ここ住もうね!」(TVでお城の映像が出たら映像を見ている祖母にそう言い続ける。)
「私は成功するから、私は大金持ちになるから、長生きしてね。」
などなど、毎日言葉で働きかけたそうだ。
祖母が母を理解し始めてからは、『私の目標を伝えておかなきゃ』と思ったとのこと。
母は、「美しいお城に住みたい、美しいものに囲まれて暮らしたい。」とよく言っている。
「粘り勝ちだね〜。」と言う私に対して、彼女は、
「粘り勝ちじゃないの。粘り勝ちというより自分の信念として言ってるの。」
もう…こんな状況を夢にも思わなかった私は驚きの連続で、
「はぁぁ〜〜」
「へぇぇ〜〜」
としか言いようがない。
母も変われば、祖母も変わる。
あれだけ変えたくても変わらなくて絶望的にあきらめていた祖母のマインドと私に対する負の影響。
それを母が変えたのか?
確かに私は願っていた。
祖母が自分を愛することや、人に対して温かくなれることを。
そして、母は、自分の夢を叶えて生き生き人生を謳歌してくれることを。
でも、それが叶うとは思っても見なかった。
本当に驚き…人生の不思議。
しかも、母の変化は、私とパートナーがプレゼントした2冊の本だと言う。
これと『あなたたちのおかげで変わってきてるのよ』って。
2冊の本が、ぶれそうになったときに助けてくれるらしい。
繰り返し読むと地に足がつくんだって。
そして、私たちのおかげで自分は変わったのだ、と。
私が変われば、母が変わり、祖母が変わる。
受け取りきれていないのは、私か…。
毎回言われて、それがなんなのかよくわかっていない。
でも確実に、家族は変化していて、私はより生きやすくなった。
求めていたものから離れていたら、求めていた結果が起きた。
こんな日が来るなんて、感激だ。