「世代交代だな。」
小さい頃から大好きでお世話になった大叔父から言われた一言。
これがずしりと重みを持って感じ取れた今日。
私はまた先を見て歩くことにした。
大学生まではずっと大叔父、大叔母に年賀状を送り、いろいろメッセージを書いていた私。
大叔父のうちの一人がとても聡明で優しい方で、社会に出ることへの応援メッセージを書いてくれたことがすごく嬉しかったことを覚えてる。
(まるでお父さんみたいだった)
その後、就職せずに起業という茨の道を歩み、一気にお金も自信もなくなった。
自分の無力さに打ちひしがれて、存在意義もなくし、パートナーとの喧嘩もたくさんした。
親戚とは疎遠になり、家族にも頼れない時期もあり、苦しみ抜いた20代。
今なら躊躇なく買えるコーヒー1杯さえ、赤字を生み出すから買えなかった。
親戚にも親にも祖父母にも顔向け出来ず、(実際稼げてなくて瀕死)必死に生活費を稼げる自分になろうともがいた頃を思い出した。
親戚には、そんなこともちろん言わない。
愚痴っても何も改善しないから。
自分が弱くて依存していることから抜け出せなくなるから…。
そして時は経ち、ようやく数年前からまた親戚の何人かには年賀状を出せるまでになった。
自分で選んだ道が正しかったと思えたから。
会っても辛くなくなったから。
逃げない自分になってきたから。
今日会った大叔父は、白髪でさらに目尻が下がって優しさを増して、ずっとニコニコしていた。
スマホを4月から使い始めたらしく、叔母の関わるサイトを開いて使い方を聞いて覚えていた。
こういう好奇心と行動力は私がおばあちゃんになっても欲しいと思った。
いつも私の先を行く彼から「世代交代」と言われたことが、すごく嬉しくて、と同時に更に強くしなやかな自分になる必要性を感じた。
守りたいときに守れないのは本当に苦しい。
自分ならまだしも、大事な人を守れない無力さったらない。
だから、これからはもっと視野を広く保ち、決断力のある自分になりたい。
将来の幸せのために今を犠牲にしたくはないけど、将来のために痛みを伴う時もきっとあると思う。
そのときに、痛みを負いたくないからと逃げるような自分にはなっていたくない。
まだまだ小さいけど、しっかり土台を築いて、私が慕う大叔父のような語らないけど存在が温かい人になっていたい。
地球を去る時、「楽しかった〜」って言っていたいな。